予告編

ひとり言

スナックの前の通り

二階からの風景

ポイ捨てのルーティン

狭い踏切

お店の途中の公園

踏切の線路沿い

170センチのガード下

急に狭くなる交差点

人がいない住宅街

エレベーターのないマンション

雑木林の急な坂

上を見て歩くひつじ

一人で歩く

人が後をついていく

都心から田舎へ

陸から島へ

考え事をしながら歩く

いつも上を見ている

いつも立ち止まる

ゆっくり歩く

喋らない

風景に溶け込む

ドラマチックな平凡な毎日

毎日は同じ話でできている

繋がらない

駆け出さない

先のことは分からない

なるべくおもしろい方に

立ち止まって欲しい

ゆっくりでいい

人に合わせなくていい

ただ歩いている

ただ生きている

ただ呼吸をしてるだけ

空を眺めるひつじ